悪性腫瘍に対する免疫治療には様々なやり方がありますが、私たちが行っているやり方は腫瘍の増殖や転移に由来する抗原タンパクで腫瘍抗原免疫を行おうというペプチドワクチン療法です。
今までは進行した患者さんでは免疫能が低下しているため、免疫賦活にかなりの時間を要し期待する臨床効果が得られませんでした。
しかし現在では研究によるさまざまな発見によって、多種類(HLA型別に十数個)ペプチドの中から個々の患者に対応した陽性反応のあるペプチド上位4種類までを選択して投与できるようになりました。
これが「テーラーメイドペプチドワクチン」(個別化ペプチドワクチン)の由来となっていて、世界にも類をみないやりかたとして注目されています。