脳腫瘍と聞くと怖いイメージを思い浮かべます
確かに発生頻度からいえば10万人あたり10人と、一般的によく聞くがん(癌)の頻度からいえば少ない希少がんではあります。しかし、発生母地となるものは多岐にわたっており、脳を構成する細胞から発がんすることもあれば、骨や血液の成分、また先天的なものまで種類は100を超えます。中には症状をださずに治療を必要としないケースもありますが、一方、症状の進行が早く急な治療を必要となるものまで様々です。
しかし、小児で脳腫瘍は白血病につぐ2番目で、決して稀というわけではありません。
その為、適切な診断がまず第一に必要になります。
原因はいつも患者さんに尋ねられますが、様々な学説が存在しますが現状正確な原因が不明なのが実情です。
治療に関しても先に放射線治療が必要になるもの、手術だけで完治が望めるものもあれば、抗がん剤治療を必要とするも場合もあり、治療の選択はとても重要になります。
中には治療開発の歴史が古く、しっかりと治療の効果がわかっている疾患もあるのでやはり専門医による判断が第一になります。
悪性神経膠腫(悪性グリオーマ)で使われる制がん剤です
悪性神経膠腫(悪性グリオーマ)で用いられる分子標的治療薬です。
てんかんをもつ脳腫瘍の患者さんの30%にもおよびます。
そのほとんどは赤ちゃんから小児までで多くでみられる腫瘍ですが、稀に成人の高齢者にもみら...
成人神経膠腫(グリオーマ)の診断、治療について記載しています
悪性度でも腫瘍発生学的にもびまん性星細胞腫と膠芽腫との中間に位置する腫瘍です。
脳の神経細胞を支える神経膠細胞(星細胞,グリア)からできる腫瘍です。
聴神経鞘腫は聴神経の前庭神経からできる腫瘍です。
髄膜腫は脳を覆う髄膜からできる腫瘍です
ホルモンを分泌している脳下垂体にある線組織からできる腫瘍です。
Bリンパ球由来の腫瘍です。
他の臓器のがんが転移することでできる脳腫瘍です。
近年のMRIやCTの普及に伴い、偶然見つかることの多くなった腫瘍です
全脳腫瘍の中では1%とされている比較的珍しい良性腫瘍です。
デルモイドと呼ばれる腫瘍で、全脳腫瘍の中では0.5%とされているとても珍しい良性腫瘍です。
松果体というところにできるグレード1の松果体実質腫瘍です
とても良性の経過をたどるのう胞性疾患で、治療を必要としないものがほとんどです。
神経サルコイドーシスは全サルコイドーシスの5%と稀な疾患です
子どもの脳の発達はどうのようにしておこるのでしょうか
小児脳腫瘍の中では4%、全ての脳腫瘍の中では1%といわれる比較的珍しい良性腫瘍です。
脳幹にできるもののうち、特に中脳の視蓋というところにできて緩徐に増大する良性の腫瘍です。
小児の脳腫瘍では多いものです。
小児に発生する全脳腫瘍の中では5%程度とすくないものですが、小児に発生する神経膠腫(グ...
小児の膠芽腫は成人のそれとは少しことなります。
脳幹の橋に発生する悪性で予後のとても悪い小児の脳腫瘍となっています。
腫瘍の性格は悪性ですが、治る見込みも十分にある腫瘍です。
多くは6か月から5歳までに発生する、稀な胎児性腫瘍です。
2016年の分類改定に伴い、PNET ピーネットという病理診断名は削除されましたが、大事な概念と...
グリア系腫瘍に位置付けられている腫瘍です
良性の腫瘍で下垂体近傍にできるものですが、手術がとても難しい腫瘍です。
胚細胞腫瘍の中でも特に「胚腫(ジャーミノーマ)」はほとんどよくなる腫瘍です。