てんかんは、脳の細胞が異常興奮しておこる病気です。脳の病気が原因で起こる場合、発達の段階で異常があるもの(先天性)と、後になってできる脳の病気が原因でおこる(後天性)ものとがあります。後天性の場合、脳腫瘍、外傷、感染症や脳梗塞など脳にできた傷によっておこる症候性てんかんがほとんどです。

小児期では脳に異常がなくても特に起こりやすい時期があります。ただ、このころのてんかんには薬物治療を必要としないものもありますので、一度ご相談ください。

てんかんと診断された場合には、脳のCTやMRIにより、診断および必要であれば薬物による治療計画を立てる必要があります。

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この子は10代の子でてんかん発作で受診された患者さんです。左の前頭葉に白く腫瘍があるのがわかります。画像から良性脳腫瘍による症候性てんかんと診断されますので、手術にて発作は完全になくなりました。