福岡県筑後市の脳神経外科・小児脳神経外科・リハビリ科の寺崎脳神経外科です。

昨日、第37回日本脳神経外科コングレス総会が横浜で開催され、脳腫瘍、特にグリオーマとよばれる脳腫瘍に対するがんワクチン療法について講演をしてきました。開業して久しくお会いしていなかった先生方にもお会いでき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。この場をお借りして、今回講演にお招きいただいた会長の成田先生をはじめ、座長の永根先生、事務局・運営をされてある国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科の先生方や東京大学の先生方に改めて厚く御礼申し上げますm(_ _)m。会では、各領域のスペシャリストの先生方のご講演を拝聴させていただき、知識の再確認だけではなく新しい知見を得ることができ、充実した時間を過ごさせていただきました。

このグリオーマ(神経膠腫)は私が医師になって以来ずっとテーマにしてきた脳腫瘍の一つですが、依然として難治で新たな治療の取り組みが必要な疾患となっています。以前、TVの取材があった時にもお話ししましたが、この疾患の撲滅は脳腫瘍治療医にとって悲願です。がん免疫療法は最近再度脚光を浴びてきた治療の一つですが、今回の講演ではがんワクチン療法治療の変遷やバイオマーカー解析、これまでに行っている臨床研究の結果を少し報告してきました。一つ一つのデータの蓄積が次世代へ繋がり、いつの日か必ず乗り越えられるものと今でも信じています。

10:50 開会の辞 第 37 回日本脳神経外科コングレス会長 成田善孝

11:00~12:30 座長 武笠晃丈 東京大学
①グリオーマ遺伝子解析の基本手技とピットフォール 三木俊一郎 国立がん研究センター脳脊髄腫瘍科・研究所脳腫瘍連携研究分野
②DNA メチル化,ヒストン修飾,長鎖非翻訳 RNA などのエピジェネティクス機構の原理と研究手法 夏目敦至 名古屋大学

③グリオーマの遺伝子解析と今後の展望 市村幸一 国立がん研究センター研究所脳腫瘍連携研究分野

12:40~14:10 座長 永根基雄 杏林大学

④グリオーマに対する免疫療法の進歩―がんワクチン治療― 寺崎瑞彦 寺崎脳神経外科・久留米大学

⑤グリオーマの免疫チェックポイントと治療 青木友和 京都医療センター

⑥グリオーマの血管新生と治療 高野晋吾 筑波大学

14:20~15:50 座長 植木敬介 獨協医科大学

⑦グリオーマ幹細胞 北中千史 山形大学医学部腫瘍分子医科学講座

⑧グリオーマ浸潤のメカニズム 中田光俊 金沢大学

⑨脳腫瘍研究におけるマウスモデルの有用性 小澤達也 国立がん研究センター研究所脳腫瘍連携研究分野

これから少しずつ、新しい知見もお知らせできればと考えています。

よろしくお願いします。

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