子どもの脳の発達
子どもの脳の発達(脳の赤ちゃん期~乳幼児期)
脳の赤ちゃん期~乳幼児期
- 脳はお腹の中にいる胎生3週ごろからできはじめ、その後25週まで、細胞は移動や分化をしながら34週ごろには集合し、情報処理ができる土台作りを終えることになります。この頃の脳はいわゆる外枠が完成する時期で原始脳と呼ばれる時期にあたります。
- 私たちの脳を構成する細胞には、神経細胞(ニューロン)と神経膠細胞(グリア)がありますが、
- ニューロン:情報を電気的な信号として伝達し、物質(伝達物質)を出して次の神経細胞に伝える、という働きをしています。
- グリア細胞:ニューロンの活動環境を整え、神経伝達を助ける働きをしています
- このニューロン同士が樹状突起→軸索→シナプスを通してつながることで約10兆個もの結合を作り、巨大な神経ネットワークを形成していきます。
- このネットワークを形成していく第一段階の粗雑な神経のネットワークが形成(未熟脳)されるのもこの頃になります。
- 未熟脳はお腹の中にいる胎生8週ごろから、2歳ごろまでで、この段階でできてくるネットワークは遺伝子情報によってすでに組み込まれているプログラムと細胞周囲の環境によって進んでいくこととなりますので、まだまだ未熟な神経ネットワークとなっています。