原始脳:7週には脳の外枠ができ、出産ギリギリまで脳の細胞の分化や誘導によって発育がすすみます
未熟脳:脳の細胞ができ始めたころから神経回路が構築され、2歳までに煩雑なネットワークが形成されます
成熟脳:未熟脳から成熟脳へは、最初は遺伝子情報をもとに、引き続いて環境依存性に再構成がすすみます
脳のネットワークが再構築されるのに時期がある!?
可塑性(かそせい):より使われている回路をもっと効率よく、使われないものは剪定されていきますが、そのプロセスは遺伝子、環境や経験によるもの と 臨界期(感受性期)によるものとに分けられています。
感受性期
- 特定の時期にのみ、大きく発達する機能です
- ですので、時期を生かした環境整備が大切になります
- 例えば、就学前:テレビをつけっぱなしだと、応答的な環境ではなく、表情や言葉を表出させない。また、自然体験学習など、五感を刺激する実体験が大事となります
感受性期に依存しない脳の発達
- 成人後も学習にともなって神経細胞が新しく生まれ、その学習に関与する脳部位(例えば、海馬)は変化します
- 空間学習(建物や通りを憶えて、特定の場所に行き着く能力)による脳の変化に感受性期は存在しない事がわかっています
経験依存性可塑性
- 楽器演奏や運動のスキル、運動感覚機能に関与する脳のはたらきは繰り返しの練習によって変化を起こします
- ですので、偏った早期教育ではなく、偏りのない全人的な教育への配慮や他の刺激への接触や訓練が必要不可欠となります