片側の顔面、特に鼻、口のまわり、頬にビリッとくるような激痛がはしる疾患で、多くは脳動脈硬化などで蛇行した脳内の血管が、三叉神経(顔の感覚の神経)が圧迫されるためにおこります。
上の写真では左の三叉神経を動脈が圧迫していることがわかります。
こういった場合、手術でこの圧迫している血管を神経からはずしてあげることで症状がよくなります。
この患者さんは20年前に一度他院で神経血管減圧の手術を受けた患者さんで、発作が再発したためこられました。MRIでは三叉神経を血管が圧迫しているのがわかります。再手術で初回手術による癒着をはがして、奥で神経を圧迫している血管をどかしてあげることで症状は改善します。