食事の際のむせやのどの違和感も脳神経からくることがあります。下位脳神経といいますが、ごはんの時のむせや、飲み込めない、声がかれる、肩の動きが悪い、下の動きが悪いといった症状が部分的に認められることもあります。こういった症状があるときには一度ご相談ください。原因として脳梗塞や脳腫瘍から来る場合がありますので、CTやMRIでの診断、治療を必要とするものもあります。

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この患者さんは40台の男性で症状は軽いものですが、むせや嗄声(声がかれる)、舌の偏移などがあり、1か月でふらつきがわるくなっていると受診されました。

MRIでは白く(内部が黒く)移っているのが腫瘍で、脳幹に一部浸潤しているように見えます。

頸静脈孔神経鞘腫といって、先ほどの下位脳神経がたばになって脳の外に出ていく通り道のところにできた腫瘍です。

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この患者さんは手術で無事腫瘍をとることができました。左は術後のMRI画像です。術後むせの症状が一時的に悪くなりましたが、次第に改善して仕事にもどることができています。